子育て・仕事・ラグビーやりたいことを全取りで人生に没頭する39歳3児のパパラガーマン

愛知県瀬戸市を拠点に活動する、世界一情熱的なラグビーチーム「Gpassioners」。3年でリーグワン参戦という壮大なGOALを掲げるこのチームへ、阿部さんは2022年2月にジョインした。週4回の定例練習にも積極的に参加している。「この年齢になってラグビーとの向き合い方が変わった。もっと上手くなりたい。」と語る阿部さんは、会社員として働きながら、3児の子育てを行う父でもある。自身の活動を応援し、献身的に支えてくれる奥様に関するエピソードも伺った。(インタビュアー:良知俊輔)

良知)さっそくお話を伺いたいのですが、ラグビーはいつ始めたのですか?

阿部)高校の部活動からです。中学のときはサッカー部に所属していました。中学3年生時の担任の先生がラグビーの普及活動に熱心な方で、昼休みに元気のいい人を柔道場に集めてコンタクト練習をしていました。そこでラグビーに触れたのがきっかけです。サッカー部は3年生の夏で引退ですが、ラグビーは秋からトーナメントが始まるので、同好会という形で試合をしたのを覚えています。何か打ち込むものが欲しかったのでラグビーはぴったりでした。

良知)高校~大学とラグビーを続けて来られたようですが、どのようなラグビーキャリアだったのですか?

阿部)高校では愛知県選抜にも選んでもらい、オーストラリア遠征も経験できました。大学では東海学生Bリーグに所属するチームで活動していました。当時は監督が不在であったため、自分たちでメニューを考えて練習をしていました。僕自身はラグビーが大好きでこのチームを自分が引っ張っていこうという気概でやっていました。

良知)社会人になってからのキャリアは??

阿部)社会人チームを複数経験しました。大学卒業後すぐにクラブチームに所属し、仕事とラグビーを両立していました。ただ、当時はたまに練習に顔を出したり、試合の日だけ参加することも当たり前でした。30代前半で2人目の子供が生まれてからは、休日は家族と過ごすことが多くなってラグビーをする機会は減りました。

良知)これまで続けてきたラグビーから離れる期間があったとのことですが、どんな気分でしたか?

阿部)30代中頃は新規事業の立ち上げなど責任のある仕事を任される機会も増え、やりがいも物凄く感じていました。一方で、家族と過ごす時間や、自分に費やす時間がほとんど無いことは自分にとって良くないないなと思うようになりました。ラグビーに関しては、試合の日だけ参加できるようなチームは存在しましたが、そのような状況で新しいチームでラグビーをリスタートしようとは思いませんでした。

良知)その後、Gpassionersにジョインすることになりましたが、きっかけは何だったのでしょうか?

阿部)きっかけは高校、大学の2年下の後輩松下(Gpassioners代表)ですね。彼が瀬戸を拠点に新しい社会人ラグビーチームを作ったとOB会のLINEグループで知りました。それも3年後にリーグワン参戦を目指すプロチームを作ろうと運営会社まで起こしたと聞いて少し驚きました。というのも学生時代の松下は少しやんちゃなところがあり、先輩として何度も注意した記憶がありました。そんな松下からある日電話が来たんです。

良知)その電話でどんな話をしたのですか?

阿部)開口一番に松下から「阿部さん、もう一度本気でラグビーやりませんか?」と言われました。そこで「松下、お前な、俺はこれまで一度もラグビーで手を抜いたことはない。俺はラグビーをやるときはいつも本気だ」と僕はこう答えたんです。その後、チームの話やビジョンを聞いて興味は湧きました。ラグビーをやりたい気持ちは心の中にずっとありましたが、仕事や家族のこともあったのですぐにはジョインできませんでした。

良知)そんな会話があったのですね。その後入部を決意されましたが、何が決め手だったのですか?

 

阿部)Gpassionersの話を聞いてから、もう一度ラグビーをやるか、やらないかについて考える前に自分自身の今の生活についてふと考えました。さきほども言ったように仕事での充実はある程度得られている。子供も3人いて家族と過ごす時間も楽しい。ただ、このままでいいんだろうか。俺の人生もっとおもしろくできるんじゃないか。と思い始めました。というか、ずっと思っていたのかもしれません。でも、なかなかその機会がなかった。そんな状況だったので、一度Gpassionersの体験に行ってみようと思いました。

良知)実際にGpassionersの練習に参加してどうでしたか?

阿部)最初に練習に行ったときに、これは今までやってきたチームとは違うなと思いました。松下が言っていた「本気」の意味がわかりました。

良知)どんなところに違いを感じたのですか?

阿部)まず、入部に対するスタンスが違いました。一般的なクラブチームであれば、ラグビーがしたいという想いがあれば誰でも入部することが可能です。チームの理解が得られれば、試合の日だけ参加するという形でも問題ありません。ゆえに、中にいるメンバーの温度感はバラバラです。その点、Gpassionersは全員が同じ景色を見ていると強く感じました。3年でリーグワンに参戦するチームになるため、強豪チームに挑戦していく。そこに本気で勝とうとしている。その軸は明確だなと感じました。またそのチームのGOALに対して個人が自分のやりたいことを主体的になって取り組んでいる部分もおもしろいなと思いました。やらされている人は一人もいない。そんなチームでした。チームのブランディングやメンバー集め、地域とのラグビーを通じたイベントなどメンバーが協力し合ってチームを創ろうという姿勢に僕も感化されました。

良知)他には何か感じたことはありますか?

阿部)チームにプロコーチがいることは自分にとって新鮮でした。Gpassionersには、河合光(筑波大学→清水建設)や忽那健太(筑波大学→三重ホンダヒート)がプロコーチとしてチーム強化を指揮しています。個人のスキルアップはもちろん、チームの戦術まで計算されたメニューで練習を行っています。1回の練習時間は1時間30分もありませんが、密度高い練習ができています。僕自身もこの年齢になって「もっとラグビーが上手くなりない!」と思えたのは驚きでした。有り難いことにそういった環境が整っていることもチームの練習に参加したいと思える要素だと僕は思います。また、土曜日の練習が朝の7時からスタートすることも良い点です。最初は、かなり早い時間帯だなと感じたんですが、練習が終わってもまだ朝の9時。そこから子供の習い事や家族の時間を十分に確保できます。

良知)なるほど。現在、入部してから約半年が経ちましたが、どうですか?

阿部)今は仕事、家族、ラグビーと3つのバランスが非常に良いです。どれも自分にとっては欠かせないものとなっています。もちろん、これには家族、特に妻の協力があってのことです。平日の夜も練習に参加していますが、仕事が終わってグラウンドへ行き、帰ったころには10時を過ぎています。それでも僕自身の活動を応援してくれていますし、ラグビーチームのイベントなどがあれば近所の人に宣伝などもしてくれて、Gpassionersの活動自体にもすごく理解を示してくれています。本当に感謝しかありません。

良知)奥様には本当に感謝ですね!これからGpassionersでどんな挑戦をしていきたいですか?

阿部)純粋にラグビーが上手くなりたいです。年齢的な衰えを言い訳にせず、どんどん色んなことを吸収しきたいです。余談ですが、先日の愛知教員との試合が終わった後に息子に「お父さん、ラグビー選手みたいだったよ」と言われたのが嬉しかったです。他にはチーム創りですね。このチームがリーグワンに行くときには自分はレギュラーメンバーではないかもしれません。それでも、そのことに納得ができるくらい、チーム全員がラグビーに本気で取り組んでいる、そんなチームを創りたい。情熱的なメンバーを集めることにも僕は本気です!

良知)ありがとうございました!最後にどんな人にGpassionersに来ていただきたいですか?!

阿部)僕みたいに、これまでラグビーをやってきたけど本格的な指導を受けたことがない人には、ぜひ一度体験に来て欲しいですね。色んな意味で本当のラグビーに触れたときに「もっと上手くなりたい!」と思える人と僕はラグビーがしたいですね。

話を聞いた人:阿部智彦(あべ・ともひこ)

1983年生まれ、愛知県出身。中学校はサッカー部に所属しながら、同校でラグビーの普及活動を行う恩師を通じてラグビーに出会う。愛知県立旭野高校入学しラグビー部に入部。高校では愛知県選抜に選出され、オーストラリア遠征なども経験。県内の大学に進学後もラグビーを続けた。社会人では様々なクラブチームでプレーをしてきた。30代前半になり、仕事と子育てに追われラグビーから遠ざかるものの、2022年、高校・大学の後輩にあたる松下(Gpassioners代表)の考えに共感し入部を決意。情熱を測る入団セレクションを通過し2022年2月よりGpassionersに入部。

  • 関連記事
  • おすすめ記事
  • 特集記事
PAGE TOP